WHO、情報不足で判断出来ず ロシア承認のワクチン
(CNN) 世界保健機関(WHO)は15日までに、ロシア政府が世界で初めて承認した新型コロナウイルスのワクチンの信頼性などに触れ、「十分な情報がないためこの段階で判断は出来ない」との見方を示した。
WHO事務局長の上席顧問を務めるブルース・アイルワード氏が記者会見で述べた。ロシア側と接触し、これまで実施された臨床試験の内容やこのワクチンの次の段階の措置などの追加情報の入手に努めているとした。
ロシアのプーチン大統領は今月11日、国内の研究機関が開発したとするワクチンを同国政府が世界で初めて承認したと発表。ただ、その安全性と効果を疑う指摘は国際社会に多い。ワクチン開発には政府系ファンド「ロシア直接投資基金」などが関与していた。
米国の公衆衛生当局者はこのワクチンについて、米国内で試験投与はしないと突き放してもいた。