恐怖の「ドライブインお化け屋敷」が登場、コロナ対策もばっちり 東京
東京(CNN) お化け屋敷に絶叫が欠かせないのは、全ての人の意見が一致するところだ。
だが、新型コロナウイルスの流行で飛沫(ひまつ)発散の防止が求められる中、ある日本の企業が、対人距離を保つ「ソーシャル・ディスタンシング」の指針を守りつつ、以前と変わらない恐怖感を与えるアトラクションをつくり出した。その名も「ドライブインお化け屋敷」だ。
仕掛け人は、お化け屋敷やホラーイベントを手掛ける企業「怖がらせ隊」。史上初の試みだとしている。
怖がらせ隊の創業者、岩名謙太さんはCNNに対し「ウイルスがある中で、従来のお化け屋敷のように、狭いスペースに密集して悲鳴を上げるやり方は無理だとわかっていた」と語る。
「ドライブスルー方式の劇場が復活しているという話を読んで、『それだ』とひらめいた」(岩名さん)
ドライブインお化け屋敷は、東京中心部の何の変哲もないビル内の駐車場に位置する。大量発生したゾンビに囲まれながら車内に閉じ込められる体験を、臨場感たっぷりに味わうことができる。
マイカーを利用する場合、料金は8000円。車無しで来場した場合は9000円となる。
恐怖イベントが終わると、車はアルコールで洗浄する/Kowagarasetai
来場者がエンジンを切って、車庫のシャッターが閉まると、車は真っ暗闇の中に閉ざされる。
そして運転手に近距離無線通信「ブルートゥース」のスピーカーが手渡され、薄気味悪い物語が始まる。「この辺りでは、幽霊が人間を襲うという言い伝えが存在する。続きを聞きたい方は、クラクションを3回鳴らしてください」
続く17分間、血まみれの怪物やゾンビが窓にへばりつき、車を揺らすという趣向だ。
東京は新たな感染拡大の波に見舞われている状況だが、同社はゾンビ役者と顧客の双方を守るため、あらゆる予防措置を講じているという。