中国、米偵察機が飛行禁止空域に侵入と主張

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飛行禁止空域に侵入したと中国政府が主張する米軍のU2偵察機/US Air Force

飛行禁止空域に侵入したと中国政府が主張する米軍のU2偵察機/US Air Force

香港(CNN) 中国国防省は25日、人民解放軍が演習を行っていた飛行禁止空域に米軍のU2偵察機が侵入し、演習を妨害したとする声明を出した。

国防省の報道官は、米軍機の侵入が米中間のルールと国際慣行に違反し、中国による通常の演習、訓練活動に多大な影響を及ぼしたと非難。判断ミスや事故につながる恐れもあったと主張した。

中国の国営メディアによると、この日は人民解放軍の北部戦区が2件の演習を実施していた。

米太平洋空軍はCNNへの声明で、U2偵察機がインド太平洋地域で飛行したことを認めたが、国際ルールを順守していたと強調。「太平洋空軍は国際法で認められたいかなる場所においても飛行を続ける」と改めて表明した。

軍事アナリストのカール・シュスター氏は「米軍偵察機の装備は非常に高度で、中国の演習を監視するためにそこまで接近する必要はなかったはず」と述べ、中国側の主張に疑問を投げ掛けた。

中国の人民解放軍はこの1カ月間、異例のペースで演習を実施してきた。

一方、米海軍は今月、ハワイで2年に1度の環太平洋合同演習(リムパック)を主催している。17日には太平洋空軍が海軍、海兵隊、日本の航空自衛隊と共同で大規模な訓練を実施したと発表した。

エスパー米国防長官は今週、ハワイとパラオ、グアムを歴訪することになっている。

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