米中が電話で閣僚級通商協議、双方が「進展あり」
北京/香港(CNN Business) 米中は米東部時間24日夜(日本時間25日午前)、両国間の通商合意をめぐる閣僚級の電話協議を開き、双方とも進展があったとの認識を示した。
協議には米国からムニューシン財務長官とライトハイザー通商代表部(USTR)代表、中国から劉鶴(リウホー)副首相が参加した。
ライトハイザー氏の事務所は、今年1月に両国が署名した第1段階の通商合意を確実に成功させるため、双方が必要な措置を取ることを確認したとの声明を出した。
中国の商務省も声明で「建設的な対話」ができたと評価。双方が交渉のさらなる進展に向けた条件を整備することで合意したと述べた。
第1段階合意をめぐる協議は当初の予定から延期されていた。トランプ米大統領は先週、「今は中国と話をしたくない」との理由で自身が延期を指示したと発言。中国は数日中に協議が再開されるとの見通しを示していた。
米中は最近、新型コロナウイルスの感染拡大や総領事館閉鎖の応酬、中国IT企業に対する米国の規制などをめぐって対立を深めているが、通商合意にはほとんど影響が及んでいない。
アナリストらはその背景として、双方が安定した経済関係の維持を望んでいること、これまでに他分野で問題が生じてもこうした関係は維持されてきたことを指摘している。