コロナ対策で隔離の男性、施設の壁下に穴堀り逃走 韓国
(CNN) 韓国の公衆衛生当局は7日、新型コロナウイルス予防策として政府の隔離施設に収容されていたインドネシア人男性が施設の壁の近くで穴を掘って逃げる騒ぎが起きたと報告した。
報道発表文によると、この男性は今月5日に首都ソウルにある施設からの退所を認められる予定だったが、逃げたのは前日の4日だったという。穴を掘ったのは施設のロビーがある場所の壁近くだった。
男性は船員の入国査証(ビザ)を持って韓国に入国し、9月21日から隔離措置を受けていた。入国当時の新型コロナ検査では陰性反応を示し、特有の症状は一切見られなかったという。
韓国の警察が現在、監視カメラの映像を分析するなどして男性の行方を追っている。
今回の騒動を受け隔離施設に追加の監視カメラが設けられ、警戒に当たる警官も増員されたという。
韓国では新型コロナの防疫策として居住者でない限り、入国する外国人は政府施設で14日間の隔離が義務付けられている。同国内では7日、114人の新規感染者が見つかり、このうち20人が国外に起因していた。同国では新規感染者が増える傾向が最近見られ、人の集まりなどを規制する対策が講じられている。