カリブ海の火山、3度目の噴火 島に煙が立ち込める
(CNN) カリブ海の島国セントビンセント・グレナディーン諸島のスフリエール火山で9日、3度目の噴火が観測された。
西インド諸島大学(UWI)地震研究センターのエルーシラ・ジョセフ所長が9日夜、3度目の噴火があったことを報告した。詳細は発表されていないが、2回目までに比べて小規模だったとみられる。
国家緊急事態管理局(NEMO)のツイートによると、10日朝には火山灰の濃い煙と強い硫黄臭が首都キングスタウンまで達した。NEMOは呼吸器疾患のある住民らに向けて十分な注意を呼び掛けた。
同日起きた最初の噴火では、噴煙が約6100メートルの高さまで達した。2度目の噴火は午後2時45分ごろに起き、噴煙の高さは約4000メートルだった。
火山から約8キロの町にいるというフリージャーナリストのケントン・チャンス氏は同日、CNNへの報告で、灰が降り続けているものの量は減ってきたと述べた。「普段は火山の眺望が素晴らしい場所だが、今は大気中の灰が多くてその姿が見えない」という。