英空母打撃群、太平洋地域に派遣へ 日本にも寄港予定
香港(CNN) 英国防省は26日、空母「クイーン・エリザベス」を中核とする空母打撃群を来月から数カ月間、インド太平洋地域に派遣する計画を発表した。
ウォレス国防相は同日、英国は21世紀の国際体制形成に積極的な役割を果たすと強調した。
英軍史上最大級の軍艦、クイーン・エリザベスによる初の本格航海となる。打撃群は駆逐艦2隻、対潜フリゲート艦2隻、潜水艦1隻、補給艦2隻で構成される。米海軍の誘導ミサイル駆逐艦と、オランダ軍のフリゲート艦が同行する。
クイーン・エリザベスには英軍と米海兵隊のステルス戦闘機「F35B」が搭載される。空母発着の最新鋭(第5世代)戦闘機群としては世界最大規模とされる。
国防省によると、空母打撃群は地中海からインド洋を通って太平洋へ向かう。4万8280キロに及ぶ航海で40カ国を訪れる予定。インドと日本、韓国、米国との合同演習が予定されている。
米ニューヨークに寄港した英空母「クイーン・エリザベス」=2018年10月/Christopher Furlong/Getty Images
詳細なルートは公表されていないが、シンガポールから南シナ海を通って日韓へ向かう可能性が高い。さらに台湾の東側を通過するとみられ、中国の反応が注目される。
日本の岸信夫防衛相は発表を受け、寄港は日英関係が「新たな段階」に入ったことを示す象徴になると述べた。