ラオスで初のコロナ死者、先月の旧正月から感染急増
(CNN) 東南アジアのラオスで9日、新型コロナウイルス感染症による死者が初めて報告された。国営紙ビエンチャン・タイムズが伝えた。
9日付の同紙が新型ウイルス感染症対策本部の発表として伝えたところによると、カラオケ店に勤務していたベトナム人女性(53)が首都ビエンチャン市内で死亡した。女性は糖尿病などの基礎疾患があったという。
ラオスは先月14日の旧正月以降、感染者が急増している。米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、8日までの累計感染者1233人のうち、1184人の症例がここ1カ月以内に報告されている。同日だけで28人の感染が確認された。
保健当局者は9日の記者会見で、高齢者が感染者の多くを占め、基礎疾患のある患者は重症化しやすいと指摘した。
英オックスフォード大学とCNNの調べによると、同国では人口約728万人のうち、これまでに18万4387人が新型ウイルスワクチンの接種を受けている。
同紙によると、保健当局は最近の感染拡大について、感染力の強い患者1人の濃厚接触者らが正確な情報提供に応じなかったのが原因とみている。