米外交公館のコロナ感染が悪化、200人以上に インド
(CNN) 新型コロナウイルス感染の新たな猛威にさらされるインドにある米外交公館で感染者が拡大し200人以上に増えていることが9日までにわかった。
消息筋がCNNに明らかにした。CNNは先月下旬、インドの米外交公館で現地採用の職員2人が新型コロナで死亡し、100人以上が感染したと報道。感染者が過去数週間内に200人以上に増えたのかや感染が判明した公館の場所などは不明となっている。
米国務省の報道担当者は、個人情報保護の観点から感染者の人数には触れなかった。
米国はインドの首都ニューデリーに大使館を、国内の複数の場所に領事館を置いている。米国務省は、職員の間の感染急拡大への対処の他に、医療目的の国外搬送の業務も迫られている。
同省は先週、インド内の外交公館で不要不急でない職務に就く政府職員がインドから出国することも認めていた。米国への帰国を望む場合、民間航空会社の便を利用することになるとも述べていた。
消息筋はCNNの以前の取材に、これら職員、家族や現地採用の館員に対するワクチン接種は先月半ばから開始されたことを明らかにしていた。
バイデン米政権は最近、インドに2週間の滞在歴を持つ外国人の米国入国を規制する措置を発表。ただ、米国人や合法的な永住許可の保持者は対象外としていた。