インドでコロナに寄生虫感染の治療薬使用か、WHOなど懸念

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(CNN) インドのゴア州政府の公衆衛生当局は13日までに、新型コロナウイルスの患者に寄生虫感染症の治療薬を用いる計画を明らかにした。

ただ、米食品医薬品局(FDA)や世界保健機関(WHO)は推奨出来ない治療法との懸念を表明した。

同州政府の公衆衛生担当閣僚はフェイスブック上で、同治療薬「イベルメクチン」は新型コロナの感染を阻止し得ないが、重症の緩和に役立つとの見方を示した。

ゴア州では症状の程度などに関係なく、この治療法が州全土で住民に提供される見通し。閣僚は10日、即座の実施を指示したとし、患者には5日間で12ミリグラムが投与されると述べた。

一方、FDAは公式サイト上で、新型コロナの治療薬としてこの薬を承認していないと主張。大量に使った場合、危険で深刻な害を及ぼすとも警告し、抗ウイルス薬ではないと断言した。イベルメクチンはアタマジラミなどの治療に使われるとも指摘した。

また、WHOの主任科学者であるスーミャ・スワミナサン氏もツイッター上で、この薬の使用を危惧した。臨床試験を除き、新型コロナの治療に使うことに反対すると強調した。

同時に米製薬企業メルクの声明も掲載し、イベルメクチンが新型コロナ患者の治療薬となる「科学的根拠もない」と釘を刺した。臨床試験前の研究結果にも触れ、これらの研究の大半では安全性に関するデータも欠如しているとした。

インドは現在、新型コロナ感染の爆発的な拡大に新たに直面している。

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