コロナ禍深まるネパールで新政権樹立の動き、首相への不信任受け

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病院で新型コロナ患者用の酸素ボンベを運ぶ人々=11日、ネパールのカトマンズ/Prabin Ranabhat/SOPA Images/LightRocket/Getty Images

病院で新型コロナ患者用の酸素ボンベを運ぶ人々=11日、ネパールのカトマンズ/Prabin Ranabhat/SOPA Images/LightRocket/Getty Images

(CNN) ネパールが政局の混迷に直面している。新型コロナウイルス感染第2波への対応が世論の怒りを買う中、議会はオリ首相への不信任を表明。コロナ禍が深刻化する状況で、新政権樹立に向けた取り組みを余儀なくされている。

ネパール議会は10日、オリ首相に対する信任投票の結果として同首相への不信任を宣言した。同首相は新型コロナに関して効果の証明されていない治療法を喧伝(けんでん)したり、感染者数が急増する中で大規模なイベントに出席するなどしていた。

わずか1カ月前、人口3100万人のネパールで報告される1日当たりの新規感染者数はおよそ100人だった。しかし保健省によれば11日には9483人の感染報告があり、225人が感染に関連して死亡した。1日の死者数としては感染拡大が始まって以降で最多だという。

ネパールでの感染第2波については、3月中旬以降の隣国インドでの感染爆発との関係を指摘する見方も出ている。両国は長く地続きの国境を持ち、人の往来が容易に行える状況にある。

インドでみられる大規模な火葬や病院にできる行列といった光景はネパールでも繰り返されている。国内の病院では酸素が不足しており、患者の治療を拒まざるを得ない状況だ。

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