王室で育つのは「動物園」のようなもの、英ヘンリー王子が生い立ち語る
(CNN) 英ヘンリー王子は13日放送のポッドキャストで自身の生い立ちを振り返り、英王室に続く「痛みと苦しみ」の連鎖に自分も巻き込まれたとの認識を示した。父親のチャールズ皇太子に対して非常に批判的な思いを抱いていることも示唆した。
ポッドキャスト番組「アームチェア・エキスパート」で俳優ダックス・シェパードのインタビューに答えた。
王室に対する英メディアの取材攻勢について、「『トゥルーマン・ショー』と動物園を混ぜたようなものだ」と語る場面もあった。「トゥルーマン・ショー」はジム・キャリー主演による1998年の映画で、巨大テレビセットの中で生活しているとは知らないまま、あらゆる行動を記録される主人公を描いている。
ヘンリー王子は王室の一員としての生い立ちに触れる中で、自身の子育てに言及。「父親や両親がおそらく受けた痛みや苦しみのせいで、私自身も何らかの痛みや苦しみを経験したのであれば、私は必ずその連鎖を断ち切り、子どもに引き継がないようにするつもりだ」と述べた。
そのうえで、「どのみち受け継がれる遺伝上の痛みや苦しみは数多くある。だから親としてできる限りのことをして、『これが私に起きたことだ。お前には同じ目に遭わせないようにする』と言うべきだ」としている。
年を取るにつれ、チャールズ皇太子は自分が育てられたのと同じやり方で子育てをしていたのだと気付いたと述べ、「彼は自分が両親に扱われたように私を扱った。私はどうすれば、子どものためにそれを変えられるだろうか」と自問自答する場面もあった。
ヘンリー王子は以前、自身とメーガン妃が王室の実務メンバーを退いて以降、チャールズ皇太子は電話を取ってくれなくなったと明かしていた。