化学物質積んだ貨物船が出火、最悪級の環境破壊か スリランカ沖

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貨物船から漂着した廃棄物を回収するスリランカ海軍=5月28日、スリランカ・コロンボ郊外/Pushpa Kumara/Anadolu Agency/Getty Images

貨物船から漂着した廃棄物を回収するスリランカ海軍=5月28日、スリランカ・コロンボ郊外/Pushpa Kumara/Anadolu Agency/Getty Images

(CNN) インド洋の島国スリランカの沖合で化学物質を搭載した貨物船が出火した事案を受けて行われている大規模な清掃作業が1日、6日目を迎えた。マイクロプラスチックによる汚染や有害廃棄物に対する懸念が出ている。

スリランカの環境活動家は、今回の出来事について同国史上最悪の生態学的災害のひとつとの見方を示し、海洋生物や漁業に対する潜在的な脅威を警告している。

スリランカ海軍のメンバーが保護具とゴム長靴を着用して、首都コロンボ近郊の海外を覆っているプラスチックペレットや化学廃棄物、破片などを回収している。

シンガポール船籍の貨物船が5月20日、インド・グジャラート州からコロンボへ向けて航海している際、スリランカの海岸から約16キロ離れた海域で出火した。スリランカ海軍やインドの沿岸警備隊が消火作業にあたり、貨物船が破損したり沈没したりするのを阻止しようとしていた。

スリランカ漁業省は先週、貨物船が破損したり沈没したりすれば、350トンの石油が海中に漏れ出る可能性があり、海洋生物に対する広範囲な生態系被害や、コロンボから人気の観光地であるネゴンボの間の海岸30キロが影響を受ける恐れがあると指摘していた。

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