フランス電力会社(EDF)は、同原発の1号機の1次回路で希ガスの濃度が上昇したとの通知を受けたと発表。「1次回路のある程度の希ガスの存在は知られた現象であり、原子炉運転手続きで研究され準備されているものだ」とも述べたが、ガスの水準には詳しく触れなかった。EDFは同原発に3割出資している。
EDFの報道担当者は14日遅く、放射線の水準の上昇は「燃料棒のハウジングの劣化」によるものだと述べた。
同担当者は発電所で計測された放射線のレベルは中国当局の定めるレベルを下回るとも言及。影響を受けているハウジングは燃料棒と大気の間に存在する3つの封じ込めの障壁の最初のものだとも付け加えた。
また、こうしたハウジングでの漏れのリスクは昨年10月の燃料取り換えによる計画的な停止の後に初めて議論されたとも述べた。当初の測定でハウジングの「緊密性の不足」に疑問が上がったとしている。
ただ同担当者は、十分な分析なくして、原子炉の完全な停止が必要かどうかを確定するのは尚早だとも言及。EDFはハウジングの劣化の発端に関する情報を現在持っていないとも述べた。
CNNは北京や広東省の中国当局、米ワシントンの中国大使館にコメントを求めたが返答はない。中国は14日まで3日間の祝日が続いていた。