米ロスアラモス国立研究所に勤務していた核科学者のシェリル・ロファー氏は、「フランスが(米国に)接触していたことに驚きはない。一般的に、特に接触先の国が支援を提供する特別な能力を持っている場合、このようなことは異例ではない」との見解を示す。また「中国はいつでも、全てが良好だと予測するのが好きだ」とも付け加えた。
CNNの入手した文書が示唆するところによると、米政府は技術的支援の提供に向けてフラマトムに許可を出すことは可能だが、本件で原発の完全な停止が必要かどうかの判断は中国政府が行うこととなる。
複数の情報筋はCNNに対し、米国が本件に関与しているのは、フラマトムから6月8日の支援要請があったという理由だけだと語った。
台山原子力発電所は13日夜にウェブサイトで、同原発や周辺地域の環境に関する数値は現在「通常」との声明を出した。
同原発の2基の原子炉はともに運転中で、2号機は最近「オーバーホール」を完了し、「6月10日に電力網に無事接続した」としている。声明ではオーバーホールを行った理由や方法について言及していない。
声明では、同原発は操業開始以降、運転許可書類や技術手順に沿って各号機の運転を厳格に制御しており、2つの原子炉とも「すべての運転指標が原子力安全規則や原発技術仕様の要件を満たしている」と述べた。
フラマトムは11日、CNNがコメントを求めた数時間後に、同社が同原発の「パフォーマンスに関する問題の解決を支援している」と認める声明を出した。「入手可能なデータによると、発電所は安全の範囲内で運転している。我々のチームは状況を評価し、可能性のある問題に対応する解決策を提案できるよう関連する専門家と協力している」という。
フラマトムはエネルギー省に提出した書面の内容に関するCNNからの質問には直接答えなかった。
今週、英国では主要7カ国首脳会議(G7サミット)が開かれたが、この漏えいの報告に関して高位級の議論が行われた形跡はない。