ニカラグアで大統領候補5人目拘束、現職オルテガ氏が政敵排除か

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拘束されたミゲル・モラ・バルベレナ氏/Inti Ocon/AFP/Getty Images

拘束されたミゲル・モラ・バルベレナ氏/Inti Ocon/AFP/Getty Images

(CNN) 中米ニカラグアの国家警察は20日、今年11月の大統領選の野党候補、ミゲル・モラ・バルベレナ氏(民主復興党)を国家主権を脅かした容疑で拘束した。今月に入り大統領候補の拘束が相次いでおり、モラ氏で5人目。

モラ氏はジャーナリストで、現在閉鎖されているテレビチャンネル「100%ノティシアス」のオーナー。

今月2日にはジャーナリストのクリスティアナ・チャモロ氏、5日には元外交官のアルトゥロ・クルース氏、8日には政治学者のフェリックス・マラディアガ氏と経済学者のフアン・セバスチャン・チャモロ氏がそれぞれ拘束された。

この数週間で野党指導者の逮捕者は15人に及び、「国家安全保障」の違反というあいまいな容疑での立件となっている。

人権団体はこれについて、4期連続の当選を狙う現職のオルテガ大統領が、11月7日の大統領選挙や議会選挙を前に対立候補を排除しようとする明白な動きだと指摘する。

国際社会からも、オルテガ氏と妻で副大統領のロザリオ・ムリージョ氏が同国の民主主義を侵していると非難する声が出ている。両氏は政府の行政機構の集権化を進め、最高裁や選挙管理委員会に自身に忠実な人物を送り込んできた。

メキシコとアルゼンチンは21日、ニカラグア政府の法的行動に対する懸念に言及して大使を召還。そうした政府の行動が「(大統領候補を含む)多くの野党関係者や活動家、ニカラグアの実業家の健全性と自由を危険にさらしている」との共同声明を出した。

米国も今月、オルテガ氏の娘を含む政権高官4人が「政権の抑圧に加担」しているとして制裁を発表した。

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