米、EU、英、カナダがベラルーシに新たな制裁 強制着陸や抑圧政策で
ワシントン(CNN) 米国、欧州連合(EU)、英国、カナダは21日、旧ソ連のベラルーシに対する新たな制裁措置を発動した。ルカシェンコ政権が先月、国際線の旅客機を自国に強制着陸させて反体制派のジャーナリストを逮捕した件や、国内で依然として「抑圧政策を継続」していることを受け、協調的な対応に踏み切った形だ。
当該の国々は共同声明の中で、「ルカシェンコ体制に関する深い懸念で一致している。同体制は人権や基本的な自由、国際法に対する攻撃を続けている」と述べた。
21日に出した別の声明で、米国のブリンケン国務長官はベラルーシの当局者46人に対し、査証(ビザ)の発給を規制すると発表。国内の機関を弱体化させ、損害を与える行為に関与したとして原則的に米国への入国を認めない方針を示した。
米財務省も別の16人と5団体を対象に資産凍結などの制裁を発動した。この中にはルカシェンコ氏の報道官や元補佐官も含まれる。
EUはベラルーシの個人78人と8団体に制裁を科した。これに先駆けて開かれた外務理事会にはベラルーシの野党指導者、スベトラーナ・チハノフスカヤ氏も出席した。
カナダは17人と5団体、英国は11人と2団体をそれぞれ制裁対象に指定している。