EU、日本などから観光客受け入れ再開 米大都市も制限緩和
(CNN) 欧州連合(EU)はこのほど、日本や米国など14カ国からの不要不急の渡航に対する制限解除を勧告した。これで対象国から欧州への観光旅行が大幅に容易になる。
対象となるのは日本や米国のほか、アルバニア、オーストラリア、イスラエル、レバノン、ニュージーランド、北マケドニア、ルワンダ、セルビア、シンガポール、韓国、タイ、中国の各国。
一方、状況が悪化している英国からの渡航制限解除は見送られた。英国はインド型の変異株(デルタ株)の症例数が増えたことを受け、6月21日に予定していた新型コロナ規制の全面解除が7月19日に延期された。
米国では6月15日、ニューヨーク州(ニューヨーク市を含む)で新型コロナ関連規制がほぼ全面的に解除され、同じ日にカリフォルニア州の経済活動も再開された。大規模な火災のために13年間閉鎖されていた同州ビッグサーの人気ハイキングコース、ファイファーフォールズ・トレイルも再開されている。
同州サンフランシスコでは8月から、パンデミックが始まって以来初めてケーブルカーの運行が再開される。運賃は無料になる。
一方、カナダと米国の国境は2020年3月から続く封鎖が継続される。カナダは18日、不要不急の場合を除く外国からの入国規制を7月21日まで延長した。
中東やアフリカ、アジアではモロッコが6月15日に海外からの旅行者の受け入れを再開したほか、アルジェリアも空の便の運航を再開している。アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビは、外国からの旅行者に対して義務付けていた隔離措置を7月1日で中止する。タイのプーケット島も7月1日から受け入れを再開する。