米・EU、解決で合意 航空機メーカーへの補助金めぐる紛争
ロンドン/ブリュッセル(CNN Business) 米国と欧州連合(EU)が、長年にわたって続いてきた航空メーカー大手の米ボーイングと欧州エアバスに対する補助金をめぐる紛争について、解決で合意したことがわかった。今回の合意は、米欧双方が中国の高まりつつある経済的影響力への対抗を目指すなかで、米欧関係の改善につながる可能性がある。
米当局者は15日、ベルギー首都ブリュッセルで行われた首脳会談で、航空機メーカーに対する補助金をめぐる紛争を終結させることで合意したと明らかにした。
双方が、貿易紛争の一環で課していた関税の停止で合意した。航空機メーカーに対する「受け入れ可能な支援」について説明する声明も発表する。
米通商代表部(USTR)のキャサリン・タイ代表は今回の合意によって米欧の間で長く続いていた貿易上のいらだちが解消されると指摘。「最も近しい同盟国と争うのではなく、我々はようやく共通の脅威に対して集結する」とも述べた。
タイ代表によれば、EU側が合意を守らなかった場合、米国は再び関税を課す権利を保持しているという。