EU、ワクチン接種済みの観光客受け入れへ
(CNN) 欧州連合(EU)は、新型コロナウイルスの世界的な流行を受けて約1年にわたって継続していた国境閉鎖を緩和し、今夏は感染率の低い国からのワクチン接種済みの観光客について受け入れることで合意した。EUが19日、域内の旅行制限の緩和推奨を発表した。
「安全」な国のリストについては週内にも協議が行われるが、こうした変更がいつ実行に移されるかははっきりしていない。
どのような措置を導入するかは各加盟国が最終的に決断するとみられており、一部の国が引き続き隔離措置を実施する可能性があるほか、そのほかの国ではPCR検査陰性やワクチン接種の証明書あるいはその両方が求められる可能性もある。
当局者によれば、6月にも新しい指針が導入される見通し。規制緩和によって夏を迎えるなか、観光業界が切望していた後押しとなりそうだ。しかし、今回の緩和措置には感染率が再び上昇した場合の「緊急ブレーキ」も含まれている。
EU当局者はCNNの取材に対し、リストの作成については互恵主義を考慮に入れるが、10万人あたりの新規感染件数が75件未満といった基準が含まれる見通し。