カナダのワクチン急ピッチ 1回以上接種の割合は米国を抜く勢い

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カナダ・オンタリオ州のワクチン接種会場の様子/Cole Burston/AFP/Getty Images

カナダ・オンタリオ州のワクチン接種会場の様子/Cole Burston/AFP/Getty Images

(CNN) カナダで新型コロナウイルスワクチンを少なくとも1回接種した人の割合は、今週中に米国を抜く見通しとなった。

カナダのワクチン供給は当初遅れが目立っていたが、米国内の需要減少を背景に、米ミシガン州のファイザー工場からの出荷が予定を上回る勢いで進んでいる。

同国で接種を完了した人は対象者の4%弱だが、少なくとも1回接種を受けた人の割合は46%を超えた。

米疾病対策センター(CDC)の集計によると、米国内ではこれまでに人口の約38%が接種を完了、約48%が少なくとも1回接種した。

国際データベース「アワー・ワールド・イン・データ」の推計によると、カナダが1日に接種する回数は、人口100人当たりの7日間平均で米国を40%上回っている。

カナダの人口は約3800万人で、米国の約9分の1。18日に更新されたデータによれば、カナダで1回以上接種した人の割合は、今週中に米国を超えることが確実視される。

トルドー首相も、来月末にかけて引き続きファイザー製を中心としたワクチン供給体制を強化していくと表明した。

今後1週間の供給量は450万回分と、過去最多を記録する見通し。トルドー氏は首都オタワでの記者会見で、同国がこの2週間、1日当たりの接種回数で維持してきた主要20カ国・地域(G20)トップの座を引き続き守ることができると強調した。

ただし屋内でのスポーツ観戦や会食などの制限は、対象者の4分の3が接種を完了する秋ごろまで続ける考えを示した。

カナダのタム公衆衛生局長によると、今週の感染者数は第3波のピークだった4月中旬より25%減少したが、入院患者や集中治療室(ICU)収容者の人数は高止まりの状況が続いている。

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