フィリピン、米軍地位協定の破棄撤回 大統領が方針転換

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フィリピンのロレンザーナ国防相(右)とオースティン米国防長官がVFA維持で合意/Rolex Dela Pena/Pool/AFP/Getty Images

フィリピンのロレンザーナ国防相(右)とオースティン米国防長官がVFA維持で合意/Rolex Dela Pena/Pool/AFP/Getty Images

香港(CNN) フィリピンのロレンザーナ国防相と訪比中のオースティン米国防長官は30日、「訪問米軍に関する地位協定」(VFA)の維持で両国が合意したと発表した。

首都マニラでの合同記者会見で表明した。ドゥテルテ比大統領はこれまで同協定の破棄を宣言。ただ、ロイター通信によると、破棄の保留を繰り返し、協定は今年末まで延長される見通しだった。

VFAは1988年に締結。米軍機や艦船のフィリピンへの自由な立ち入りを認め、米軍兵士らの入国ビザ(査証)の規制緩和などを盛り込む。51年調印の米比相互防衛条約の履行で米国が重要視する協定となっていた。

オースティン長官はドゥテルテ氏の方針転換を歓迎。強力かつ弾力性がある米比の同盟関係はアジア太平洋地域の安全保障、安定や繁栄に必要不可欠であるとし、完全に復元されたVFAはこの共通の目標達成に資すると強調した。

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