アフガン人が殺到し将棋倒し事故、1人死亡 パキスタン検問所
(CNN) アフガニスタンとパキスタンの国境付近で越境を求めて押し寄せたアフガン国民の間で将棋倒しの事故が起き、少なくとも1人が死亡した。目撃者がCNNに明らかにした。
現場はアフガンのスピンボルダックとパキスタンのチャマンの間にある検問施設で、事故は1日に発生。同日に現場で撮影されたビデオ映像では、パキスタン入国を求める数百人規模のアフガン人退避者が集結している様子が見てとれた。
死亡した男性は64歳で、息子はCNNの取材に家族と一緒に越境を試みていたと証言。群衆の押し合いの中で父親を見失い、後になって遺体の姿を見つけたと述べた。
検問所を通過出来ないにもかかわらず、前へ進み続けようとする後方の群衆の圧力で、建物の壁などに押し付けられる人々もいたという。
パキスタン側はアフガン人難民は一切受け入れないとの方針を発表。ただ、スピンボルダック、チャマン間の検問作業は続けられていた。治療が必要な場合やパキスタン内の居住証明を保持するなどのアフガン人は入国が許可されている。
パキスタンの連邦捜査当局によると、同検問所を通過しての越境を拒否されたアフガン人は9月1日の1日だけで少なくとも5000人。実際の人数はより多い可能性があるともした。
アフガンでイスラム主義勢力タリバンが権力を掌握後、パキスタンへの退避を試みるアフガン人はここ数日間で数千人規模に達しているという。