タリバン政権下の女子学生、教室はカーテンで仕切り ベール着用義務も
首都カブールにあるバフタル大学のワヒード・ロシャン副総長は、同大学がこの案に従うとしたうえで、環境整備が難しい大学もあるだろうと述べた。
バフタル大学の学生2000人のうち、女性は約2割。ロシャン氏は男女別々の授業も可能だと述べたが、他大学では教室内を仕切るのが難しい状況も考えられる。
女子学生の扱いに対する意見はさまざまだ。政治学専攻の学生、サハルさんはCNNに、タリバンに女子の高等教育を禁止されなくてよかったと語る一方、新たなルールは極端だと主張。「カブールには多くの女子学生がいる。みんな自分の着る服や行く大学、教室で男子と座るかどうかも選べる自由な環境で育ってきた。極端なルールに順応するのはあまりにも難しい」と語った。
タリバンによる実権掌握の前から女子学生は控えめな服装だったと強調し、これ以上制限を加える必要があるとは思えないとも話す。サハルさん自身、新たな規則の下で研究を再開したいとしながらも、長続きするかどうか分からないと述べた。
カブール市内に住む20代前半の学生ジバさん(仮名)は、現在の治安状況や今後タリバンが締め付けを強める可能性を考えて、大学卒業の夢を捨てかけていると話し、「家にいるほうがいい」とつぶやいた。
一方、昨年高校を卒業した19歳のミナ・カセムさんは、大学が始まるのがとてもうれしいと語った。「女子に大学の門戸を開いてくれている限り、私は言われるままにどんなヘジャブでも着ける」「私の人生の新たな章が始まる」と、声を弾ませた。妹も今年卒業し、年内には私立大学に出願するという。
ミナさんはまた、女子が将来発言権を持とうとするなら、どんな状況下でも教育を受ける必要があると力説した。