原子力潜水艦とは何か、その仕組みは? 豪州の軍事的野心を解説

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
クライド湾に向けて航行する英国のアスチュート級潜水艦=2020年/Marco McGinty/Alamy Stock Photo

クライド湾に向けて航行する英国のアスチュート級潜水艦=2020年/Marco McGinty/Alamy Stock Photo

米国の弾道ミサイル潜水艦はそれぞれトライデントを20基(英国の潜水艦は16基)搭載しており、1基あたりの弾頭数は8発(英潜水艦は3発)に上る。射程距離は7400キロ超、核弾頭の出力は100~475キロトンとなっている。

米国は弾道ミサイル潜水艦を14隻、英国は4隻保有する。オーストラリアが契約するのはこのタイプではない。

米海軍の弾道ミサイル潜水艦「ペンシルベニア」/Spec. 2nd Class Amanda R. Gray/U.S. Navy
米海軍の弾道ミサイル潜水艦「ペンシルベニア」/Spec. 2nd Class Amanda R. Gray/U.S. Navy

オーストラリアが原潜を配備するのはいつ?

原子力潜水艦の開発と配備には多くの時間が必要で、数十年かかる可能性もある。15日に発表された米英豪3カ国の合意では、どのような建造方法がオーストラリアにとって最適かを検討する期間を1年半しかもうけていない。

オーストラリアのモリソン首相は、新型潜水艦の配備は40年になる可能性があるとの見方を示した。

ただ、米海軍潜水艦の元指揮官で、現在は新アメリカ安全保障センター(CNAS)の研究員を務めるトーマス・シュガート氏によると、オーストラリアはインド太平洋地域における安全保障の状況を踏まえ、もっと早い時期の配備を望んでいる可能性もあるという。

「インド太平洋地域における軍事バランスの後退を考えると、遅くとも40年には配備したいところだ。一方で、たとえ切迫したスピード感で動き、既存の設計や供給業者を多く使ったとしても、約10年以内に配備されるとは考えにくい」(シュガート氏)

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「豪州」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]