ドイツ総選挙 社会民主党が第1党に、連立交渉は長期化の可能性も
ベルリン(CNN) ドイツ総選挙が26日に投開票され、暫定結果では、左派のドイツ社会民主党(SPD)が第1党となる見通しであることがわかった。
SPDは今回の選挙で、メルケル首相のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)に対して僅差ながら勝利した。連邦選挙管理官が明らかにした。しかし、メルケル首相の後継者は連立交渉がまとまるまでは確定しない。
連邦選挙管理官によれば、SPDの得票率は25.7%。CDU・CSUの得票率は24.1%。緑の党の得票率は14.8%だった。
SPD本部で手を振るショルツ副首相/Odd Andersen/AFP/Getty Images
最終的な公式結果の確定には数週間かかる見通しだが、SPDはその間にも新政権発足に向けた連立交渉を開始するとみられる。後継者がはっきりすれば、16年在職したメルケル首相が職を退く。
新政権の発足まで、現政権が引き続き職務を行う。CNNのコメンテーター、ドミニク・トーマス氏は今回の選挙戦について、基本的な事実としては、16年にわたって首相を務めたメルケル氏が所属する政党には約76%が投票しなかったと指摘した。