大学で7人に毒物中毒の症状、殺人未遂の疑いで警察が捜査 ドイツ
ドイツ・ベルリン(CNN) ドイツ中部ヘッセン州にあるダルムシュタット工科大学で、キッチンで飲食した7人に毒物中毒の症状が表れ、警察が殺人未遂事件として捜査に乗り出した。
ヘッセン州警察と検察の24日の発表によると、23日に大学のキッチンで飲食した7人に、手足が青く変色する症状が表れた。
警察の広報が25日にCNNに語ったところによれば、このうち6人が入院し、30歳の学生1人は一時的に生命が危ぶまれる状態に陥ったという。
ダルムシュタット工科大学は24日遅く、6人とも症状が改善して退院したとツイートした。もう1人は医療措置は必要としなかった。
警察が捜査した結果、牛乳や水の入った複数の容器が有害物質で汚染されていたことが判明した。有害物質の種類はまだ検査中で特定されていない。警察は、強い刺激臭がしていたことを明らかにした。犯人は20~22日の間にキッチンに侵入したと見ている。
警察や大学は、事件が起きたキャンパスで保管されていた食品は一切口にしないよう呼びかけている。
警察は同キャンパスの構内を捜索したが、これまでのところほかに不審物は見つかっていない。