ファイザー製ワクチン、追加接種で抗体増加の効果 初期データを提出
(CNN) 米ファイザーと独ビオンテックは16日、両社が共同開発した新型コロナウイルスワクチンの追加接種により、抗体が明らかに増える効果が得られたとする初期データを、米食品医薬品局(FDA)に提出した。
データによると、ワクチンを2回接種した人に比べ、3回目を打った人は新型ウイルスの従来株とデルタ、ベータ変異株のすべてに対し、同じように高い抗体反応を示した。
両社はこれに基づき、2回の接種が完了してから6~12カ月のうちに追加接種することで、高い予防効果を維持できる可能性を指摘した。
ビオンテックのシャヒン最高経営責任者(CEO)は、3回目の接種で予防効果が2回接種後よりさらに高まるとも考えられ、接種した人の感染、発症率を下げて変異株の感染拡大を抑える助けになり得ると強調した。
FDAと米疾病対策センター(CDC)は先週、一部の免疫不全患者を対象としたワクチンの追加接種を承認していた。
ファイザーとビオンテックは近く、この初期データを欧州医薬品庁(EMA)などの規制当局にも提出する方針。米国ではワクチンがFDAの正式な承認を得た後、その付帯項目として、16歳以上を対象とした追加接種の承認を申請するとしている。