英メーガン妃、裁判所に謝罪 誤解させる意図なかったと説明
(CNN) 英国のメーガン妃は10日、ヘンリー王子とメーガン妃の非公式伝記の著者に対する情報提供で、側近と交わしていた電子メールのことを忘れていたと明かし、英国の裁判所に謝罪する声明文を公表した。PA通信が伝えた。
メーガン妃は裁判所を「誤解させる意図はなかった」としている。
ヘンリー王子夫妻はこれまで、伝記の著者に協力していたことを繰り返し否定していた。だが、側近が裁判で著者に情報を提供していたと証言した後、メーガン妃が謝罪文を出した。
メーガン妃は父親に送った私的な手紙の一部が掲載されたとして、英大衆紙メール・オン・サンデーの発行者、アソシエーテッド・ニューズペーパーズ・リミテッド(ANL)に対して訴訟を起こしている。本件はその訴訟の一部となる。
裁判所は今年2月、プライバシー侵害を訴えるメーガン妃の主張を認めた。裁判所は「開示は明らかに過度で違法だ」と認定し、「トライアル(事実審理)を経ても他の判断が出る見込みはない」だろうと述べていた。
だが、ANLはこの判断を不服としてトライアルを求めている。
夫妻の元広報官ジェイソン・ナフ氏は伝記について「普段から話をしていた」とし、「メーガン妃と直接、また電子メールを通じて、複数回話をした」とも証言した。
ナフ氏はまた、著者との会合が見込まれる中で、メーガン妃から著者と共有すべき点が示されたと言及。ヘンリー王子とも電子メールでそれについて話したと述べた。ヘンリー王子からはメールで「我々が何ら関与していないと言えるようにする必要がある点で完全に同意する」「同様に、いくつかの真実が明らかとなるのを助けるため、正しい文脈や背景をあなたが伝えることにも同意だ」とのメッセージを受け取ったという。
メーガン妃は声明で「ナフ氏が本書のために著者に情報提供を行い、私が知っている状況でそれを行ったことを認めます」と述べた。ただ「彼が共有した情報の程度についてはわからない」としている。
メーガン妃はまた「当時、このやり取りを覚えていなかったことについて裁判所に謝罪します。被告や裁判所を誤解させる意図は全くありませんでした」と言及。電子メールに気づいていなかった理由については、訴訟が開示の段階に入っていなかったことや、妊娠を理由とするトライアルの延期要請をしていた時期と重なっていたことを挙げている。