ドイツの新規感染者、過去最多6万5千人に メルケル氏が深刻な状況に警鐘
ドイツはワクチン接種率が西欧で最も低い国の一つで、接種完了者は人口の67%あまりにとどまる。人口の約33%は新型コロナウイルスに対する防御を持たない状況となる。
これに加え、新型コロナワクチン接種で獲得した免疫の減退や、より強力な感染力を持つデルタ変異株の流行もあり、感染者が過去最多の水準に膨らんでいると専門家は指摘する。
近く退任するメルケル首相は17日、「ドイツにおける現在の流行状況は劇的だ。これ以外の言い方はできない」と述べた。
入院数や死者数は以前のピーク時と比べると大幅に低い水準にある。ただ、冬が迫る中ワクチン接種の状況に差があることを懸念する声が強まっている。
メルケル氏は「集中治療室(ICU)が一杯になってから行動するようでは大災害となる。それでは遅すぎるからだ」とも語った。