追加接種も先行 コロナ対策先進国・イスラエルから何を読み取るか

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テルアビブの医療施設でファイザー製ワクチンの追加接種を待つ人々/Kobi Wolf/Bloomberg/Getty Images

テルアビブの医療施設でファイザー製ワクチンの追加接種を待つ人々/Kobi Wolf/Bloomberg/Getty Images

エルサレム(CNN) 新型コロナウイルス感染拡大への対策でこの1年近く、常に世界を先取りしてきたイスラエル。ワクチンの追加接種も3カ月以上前に始まっている。同国の例から、パンデミックの行方を読み取ることができるだろうか。

イスラエルは世界に先駆けて成人や10代へのワクチン接種を進め、ワクチンパスポートを導入した。3回目の追加接種は7月末から、60歳以上を対象に開始。8月末からは、16歳以上で2回目の接種から5カ月が経過していればだれでも受けられるようになった。

同国では現在、追加接種の対象でありながらまだ受けていない場合、接種が完了したとは見なされない。

保健当局者らによると、追加接種の効果はデータに表れている。8~9月に同国を襲った感染の第4波は、すでに収束局面にある。

ピーク時には1日あたりの新規感染者が8000人を上回り、重症の入院患者が500人を超えることもあった。今は新規感染者の7日間平均が450~500人、重症の入院患者は129人まで減少している。

保健省のデータによると、ここ1カ月の陽性者は、ワクチン接種を完了していない人が75%以上を占める日が多かった。

また当局が先月発表した入院患者の内訳によれば、60歳以上の重症者でワクチンを2回しか打っていない人の数は、3回目を打った人の5倍に及んでいた。

今月21日の時点でも、60歳以上の重症者のうち2回接種組の人数は、3回目を打って接種を完了したグループの4倍に上った。

米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長はこのようなイスラエルのデータに基づき、ワクチンの追加接種を対象者全員が受けるよう呼び掛けている。米国では最近、18歳を超えた全成人への追加接種が承認された。

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