欧州で広がる大麻合法化の動き、マルタはEU初の法案成立へ
(CNN) マルタが欧州連合(EU)加盟国として初めて、娯楽用の大麻を合法化する見通しとなった。
大麻合法化の法案は14日、賛成多数でマルタ議会を通過した。今週中にジョージ・ベラ大統領が署名して成立させる見通し。
法案を推進していたオーウェン・ボンニーチ平等・研究・革新相は「大麻改革法案が承認された」とツイートし、「我々は変革者だ」と言い添えた。
同法案は、「特定の大麻関連行為を限定的に合法化し、大麻を限定的かつ責任を持って私的に使用する個人の自由と、他の社会的要求との間で均衡を図る」と規定している。
法案に基づき、18歳以上の市民は7グラム以下の大麻を保有することができ、自宅で大麻草4本までを栽培できる。
一方で、公共の場での大麻使用は引き続き禁止され、18歳未満の子どもの前で大麻を使用した場合は米ドル換算で340~564ドル(約3万9000円~6万4000円)の罰金を命じられる。
欧州では大麻関連の法規制を緩和する動きが各国に広がっている。
10月にはルクセンブルクが大麻を合法化すると表明した。ただ、議会ではまだ承認されていない。
イタリアでは推進団体が必要とされる50万人の署名を集め、来年、大麻合法化の是非を問う国民投票が行われる見通し。
ドイツで発足する連立政権も、先月発表した政策課題の中に、大麻合法化の計画を盛り込んでいる。