インド空軍ヘリ墜落、唯一の生存者だった大尉が死亡
ニューデリー(CNN) インド南部で8日に墜落した空軍ヘリコプターの搭乗者で、ただ一人生き残っていたバルン・シン大尉が死亡した。空軍が15日に発表した。
シン大尉はビピン・ラワット国防参謀長夫妻ら13人とともに、墜落機に搭乗していた。
空軍によると、事故で負った重度のやけどが原因で、15日午前に死亡した。
大尉はがれきの中から救出されて、まずタミルナドゥ州ウェリントンの軍病院へ運ばれ、さらに南部の都市ベンガルール(旧バンガロール)の病院に搬送された。
空軍は当初、「重体だが容体は安定している」と発表していた。亡くなるまでの1週間近く、生命維持装置につながれていたという。
空軍とモディ首相はそれぞれ、ツイッター上で哀悼の意を表した。シン国防相は、「息を引き取るまで戦った真の戦士」だったと大尉をたたえた。
墜落したのは旧ソ連で設計された輸送ヘリ。事故原因はまだ不明で、空軍が調査を指示している。ラワット氏の遺体は10日に首都ニューデリーで荼毘(だび)に付された。