チリ次期大統領に左派のボリッチ氏 元学生リーダーの35歳
首都サンティアゴでは19日夕、ボリッチ氏支持者らが集まって横断幕や旗を振り、勝利を祝っている。
学生運動の指導者だったボリッチ氏は10年前、学校教育の私立化に反対してサンティアゴで数千人規模の抗議運動を展開した。
チリでは2年前の2019年10月、年金改革や教育改革、エリート層に有利な経済制度の改革を求める大規模デモや暴動が激化。ピニェラ大統領は、ピノチェト独裁政権時代から受け継がれた憲法の改正の是非を問う国民投票の実施を決め、投票の結果、圧倒的多数で憲法改正が支持された。新憲法については22年半ばごろに新たな国民投票が予定されている。