中国・西安の都市封鎖、防疫策の不備で市の26人処罰
(CNN) 人口約1300万人の中国・西安市が、新型コロナウイルスの感染拡大を受けロックダウン(都市封鎖)に最近追い込まれた問題で、中国共産党の中央規律検査委員会は24日、防疫策に不備があったとして同市の当局者26人が処罰を受けたと発表した。
同委の発表内容によると、このうちの10人は職務怠慢、ずさんな職務遂行や管理上の混乱での責任を問われ、海外からの渡航者の隔離用ホテルで感染拡大をもたらしたと非難された。別の4人は感染者との近接距離での接触の管理に関する職務怠慢が叱責された。
中国政府は感染の連鎖を断ち切る「ゼロコロナ」戦略を掲げているが、休暇シーズンや冬季五輪の開幕を控え、国内各地での感染拡散がここ数週間、多数発生している。
地方自治体にとって感染拡大の封じ込めは政治的な最優先課題となっており、感染例が大きく増えた自治体当局者は処罰の対象ともなっている。
西安市は24日、市中感染が原因の新たな49例を報告。今月9日に表面化した感染激増での累積件数は255例に達した。