中国軍機39機が台湾付近を飛行、前日には日米が海軍力を誇示
香港(CNN) 台湾国防部は23日、中国軍機39機が同日、台湾の防空識別圏(ADIZ)に侵入したと発表した。今年に入って最大規模の侵入だったとしている。
この前日にはフィリピン海で米国と日本が大規模な軍事力を誇示。米海軍の空母2隻、米強襲揚陸艦2隻、日本のヘリコプター搭載護衛艦(事実上の小型空母)などの艦隊が集結していた。
この演習には米軍の誘導ミサイル巡洋艦2隻と駆逐艦5隻も加わった。フィリピン海は台湾と米領グアム、北マリアナ諸島の間にある。米海軍は、艦隊が台湾にどれくらい近い場所に集結したのかは明らかにしなかった。
米海軍は今回の軍艦集結について「自由で開かれたインド太平洋地域を守るための演習を行った」と発表した。
日米の艦艇の上空を飛行する航空機=22日、フィリピン海/US Navy
台湾国防部の23日の発表によれば、侵入したのはJ16戦闘機24機、J10戦闘機10機、Y9輸送機2機、Y8対潜哨戒機2機、核搭載可能なH6爆撃機1機だった。
これに対して台湾軍は無線で警告を発し、対空ミサイル防衛システムを展開して監視にあたったとしている。