北朝鮮、中距離弾道ミサイル発射か ICBM発射の可能性も
北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)政権は今年に入り、ミサイルの発射試験を加速させている。北朝鮮メディアは、北朝鮮は米国に対する防衛力を強化し、「一時的に中断している活動の再開」を検討していると伝えている。
IISSのデンプシー氏は今回のミサイル発射は北朝鮮がまさにそのことを実行している可能性があると指摘する。
デンプシー氏によれば、北朝鮮は18年に長距離ミサイル試射や核実験についてモラトリアム(一時停止)を自主的に実施し、ミサイルの試射を短距離や中距離に制限してきた。
米当局者は、最近のミサイル発射試験について、金総書記が北朝鮮の持つ兵器類を試したいと望んだもので、米政府がどうみるかは気にしていないとの見方を示した。
韓国の文大統領は30日、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射や核実験に対するモラトリアムの破棄に近づいていると述べた。ICBMは理論上、米本土を攻撃できる。
文大統領は、北朝鮮が17年と似たパターンを示していると指摘した。北朝鮮は当時、中距離弾道ミサイルの発射試験を行い、その後、ICBMの発射に移っていた。