米・カナダ国境の橋封鎖したコロナ規制抗議、取り締まり始まる カナダ
(CNN) カナダの警察は13日、新型コロナウイルスに関連した規制に抗議している人々の取り締まりを開始した。国境付近の路上封鎖によって打撃を受けた米国とカナダの商取引も近く正常化に向かうとみられる。
カナダ・オンタリオ州のウィンザー警察は、カナダと米ミシガン州デトロイトを結ぶアンバサダーブリッジを封鎖していたデモ参加者の逮捕を始めた。
アンバサダーブリッジは1週間近くにわたって封鎖され、米国とカナダの交通が滞り、両国の主要な通商路がまひ状態に陥っていた。
オンタリオ州のフォード首相は、橋の封鎖をしている人々は重大な結果に直面すると述べた。
フォード首相は13日、ツイッターへの投稿で、主要なインフラでのモノや人、サービスの動きを封鎖したり邪魔したりすることは違法であり処罰の対象となると指摘。最大10万カナダドル(約90万円)の罰金や最大1年の禁錮を科されると述べた。
今回の抗議デモは、カナダが新たに導入した新型コロナ規制に抗議するトラック運転手によって始まった。カナダの規制ではカナダと米国の国境を越えるにはワクチン接種を完了するか2週間の隔離措置を受ける必要がある。
抗議デモ「フリーダム・コンボイ」にはその後、マスク着用やロックダウン(都市封鎖)、集会制限といった規制に反対する市民らも加わるようになった。
ウィンザー警察によれば、アンバサダーブリッジ周辺で最大30人のデモ参加者が逮捕され、迷惑行為で起訴された。車両5台を押収したほか、車両7台をけん引したという。
警察は橋の再開がいつになるか明らかにしていないが、交通の流れの回復に注力しており、可能な限り早急に再開するとしている。