ギリシャの島沖合でフェリー炎上、乗客11人が行方不明に
(CNN) ギリシャの沿岸警備隊は18日、イオニア海のエリクサ島から北東の海域を航行していたイタリア船籍のフェリー船上で同日、火災が発生、行方不明となっている乗客11人を捜索していると発表した。
同船「ユーロフェリー・オリンピア」には乗客239人、乗員51人が乗船。278人が救助された。この中には公式の乗船名簿に含まれていなかった1人もいた。
ロイター通信は乗客の大半は救援に駆けつけた船に移り、エリクサ島に近いコルフ島に搬送されたと伝えた。乗客2人が船内で数時間の立ち往生を強いられたものの無事に救出される場面もあった。
行方がわからない11人のうち8人が外国人で、3人がギリシャ人。
同フェリーはギリシャ北西部イグメニッツァを出港し、イタリア南部ブリンディシに向かっていた。ギリシャの沿岸警備隊によると、救難信号は現地時間の18日午前4時半ごろに受信した。
フェリーの保有企業はロイター通信の取材に、出火原因を調べているが船倉内で起きた形跡があるとした。
船の全長は約183メートルで、ギリシャのニュースサイト上には船体が炎に包まれ、黒煙が立ち上る様子のビデオ映像も掲載された。
ギリシャでは2014年、乗客乗員466人がいた自動車フェリー船が同国からイタリアへ航行していた際に火災が起き、10人が死亡する事故も起きた。