プーチン氏、2年で態度に変化 よりかたくなに 仏大統領
(CNN) フランスのマクロン大統領は24日までに、ウクライナ危機の打開策をめぐってモスクワで最近交渉したロシアのプーチン大統領の態度について触れ、最後の首脳会談から2年経過する間に「変質」したとの見方を示した。
仏大統領府(エリゼ宮)筋が明らかにした。マクロン氏は今月7日のモスクワでの首脳会談を終えて帰国途次の機中で、同行記者団にプーチン氏の物腰は「よりかたくなになり、孤立している」との印象を受けたと打ち明けた。
「2019年12月の首脳会談で会っていた人物とはもはや同じではなかった」と指摘。「基本的にイデオロギーや国家安全保障にこだわる傾向がうかがえた」とし、ウクライナ東部へ「平和維持軍」の名目で派兵を発表した演説を生み出すような人物となっていたと振り返ったという。
マクロン氏はここ数週間、ウクライナ危機で欧州の主要な調停役としての役目を担い、プーチン氏とは5時間以上にわたって会談し、交戦回避の策を話し合っていた。
マクロン大統領のこの努力について、フランスのカステックス首相は22日、完全な成功を収められなかったことを認めた。
同首相は国民議会(下院)で、フランスはマクロン大統領を通じて対話と外交が勝利するための努力を惜しまなかったが、成功しなかったと述べた。
ロシアはその後、親ロシア派武装勢力が拠点を築くウクライナ東部地域の独立を承認もしており、フランス国内ではマクロン氏の外交努力を疑問視する見方も出ていた。