ウクライナ大統領、侵攻への抵抗呼び掛け 「遠くから傍観する」味方を批判
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は25日午前、新たな動画メッセージを発表し、ロシアの侵攻への抵抗を呼び掛けるとともに、味方の国々に対しわずか数時間で2度目となる批判を行った。
ゼレンスキー氏はフェイスブックの動画で「今朝、我々はひとりで国を守っている状況だ。昨日と同様、世界で最も強力な国は遠くから傍観している」と述べた。米国を指した発言とみられる。
また「ロシアは昨日制裁を科されたが、これだけでは外国の兵士を我々の土地から追い出すのに十分ではない。それは団結と決意によってのみ達成できる」と指摘。ウクライナ国民は抵抗を続けて「真の英雄的行為を示している」と述べ、「敵はほとんど方角で止められている。戦いは続いている。我々が疲れることはない」とした。
ゼレンスキー氏は演説の冒頭、「全面戦争の2日目の朝」を迎えたと切り出し、「午前4時の時点で、ロシア軍はウクライナ領土へのミサイル攻撃を続けていた。ロシア軍は軍事施設を目標にしているだけだと言うが、これはうそだ。実際には活動する場所を区別していない」と述べた。
そのうえで「今朝はキエフ上空で爆撃があった。集合住宅で火災が起きた。我々の首都へのこのような攻撃は1941年以来になる」としている。
キエフのクリチコ市長は25日午前のツイートで、ロケットの残骸が集合住宅に直撃した結果、3人が負傷し、うち1人は重体に陥っていると明らかにした。