ベラルーシ、非核の地位を放棄へ ロシアがウクライナに侵攻する中

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国民投票で投票を行う人々=27日、ベラルーシ首都ミンスク/Peter Kovalev/TASS/Getty Images

国民投票で投票を行う人々=27日、ベラルーシ首都ミンスク/Peter Kovalev/TASS/Getty Images

(CNN) ロシアがウクライナに侵攻する中、両国の隣国ベラルーシが非核の地位を放棄する方向に進みだした。同国の当局は、27日の国民投票でこの動きが支持されたと述べた。

ベラルーシ中央選挙管理委員会によると、新憲法案について問う国民投票の投票率は78.63%で、新憲法案への賛成票が65.16%だった。新憲法案は同国の非核の地位を放棄し、またルカシェンコ大統領にさらに2期、立候補する機会を与える内容を含む。

欧州安全保障協力機構(OSCE)への米国使節団は1月、この国民投票について、ベラルーシにとって「存立しうる、または信頼できる道筋ではない」との声明を発表。西側諸国の首脳らはこの投票の正統性を認めないとみられる。

ベラルーシではロシアの支持を受けるルカシェンコ政権が、1年にわたり国内の政敵を弾圧してきた。2020年の大統領選は不正があったとされ大規模な抗議デモが発生していた。

ベラルーシの新憲法は論理上、ソ連崩壊以降初めて、ベラルーシ領土内に核兵器の配備を認めるものとなる。ベラルーシはソ連崩壊時に核兵器の備蓄を引き渡し、非核地域となっていた。

ベラルーシ大統領府によると、国民投票を通過した憲法の修正と追記案は10日後に有効となる。

ルカシェンコ氏は27日に首都ミンスクの投票所で記者団に対し、もし米国やフランスなど西側諸国がポーランドやリトアニアに核を配備したら、同氏はロシアのプーチン大統領にベラルーシが手放した核兵器を「元に戻す」ように求める可能性があると述べた。

ルカシェンコ氏はまた、ロシアを第3次世界大戦に追い詰めているのは西側だと非難し、「核戦争は世界を終わらせる」とも述べた。

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