ロシア兵から取り返したウクライナ国旗、市民たちが掲げる映像明るみに
(CNN) 戦場となったウクライナ南部の都市ヘルソンで、ロシア軍部隊および戦車とみられるものの前で、住民たちが挑戦的にウクライナ国旗を振る様子を捉えた映像が、インターネット上に投稿された。
これに先立ち、ヘルソン市長は2日、数日にわたる激しい戦闘を経て同市がロシアの支配下に入ったことを示唆していた。
この動画では、ヘルソンの自治体庁舎前で、ロシア軍部隊と戦車とみられるもの、および兵士1人がウクライナ国旗を手にしている様子が捉えられている。叫び声が聞こえるものの、誰の声かは明確ではない。
動画では、「やつらが我々の旗を持って立ち去っているぞ」「くそ野郎」と話す、男性の声が聴かれる。
さらに今度は、一般市民の一団が庁舎外の兵士の方へ歩いて向かい始めると、この男性が「彼らは旗を取りに行った」と話した。
市民たちが兵士から旗を取り返したような様子を見せると、この男性は「我々の市民が旗を取ったぞ、すごい!」と続けた。兵士たちが戦車の車列に戻る際には、市民たちはウクライナ国旗を、歓声を上げる見物人へ向けて掲げた。
CNNは撮影地点を特定し、この動画の信ぴょう性を確認した。
ヘルソンは黒海の入り江に位置する戦略的要衝で、人口は30万人近く。市長はフェイスブック上で2日、ウクライナ軍は市内にもうおらず、住民は「市の管理にやって来た、武装した人々」の指示に従わざるを得ない状況だと説明していた。
これに先立ち、ヘルソンは周囲を包囲したロシア軍から数日にわたって圧力を受けていた。