シーア派のモスクで爆発、56人死亡 パキスタン北西部
パキスタン・イスラマバード(CNN) パキスタン北西部の都市ペシャワルにあるイスラム教シーア派のモスク(礼拝所)で4日、爆発があり、警察と病院当局者によれば少なくとも56人が死亡、196人が負傷した。
爆発の原因は自爆攻撃とみられるが、現在調査中だと地元警察幹部はCNNに明らかにした。
これまでのところ犯行声明は出ていない。今回の爆発は国内でのシーア派に対する攻撃としては近年で最大規模の一つとなった。少数派のシーア派はかねて、「パキスタン・タリバン運動」などスンニ派に属する武装組織による暴力の標的になってきた。
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)を始めとする監視団体によると、パキスタンではこれまで宗派対立による暴力で数千人が死亡した。多くはシーア派だという。
CNNの集計では、今回の攻撃の死者数は昨年8月に起きたもの以降で最多だった。