避難民の検問所に砲撃の瞬間撮影、市長「目の前で一家亡くなった」 キエフ近郊

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1歳半の子どもが砲撃が原因で死亡。医療従事者がしゃがみ込む=4日、マリウポリ/Evgeniy Maloletka/AP

1歳半の子どもが砲撃が原因で死亡。医療従事者がしゃがみ込む=4日、マリウポリ/Evgeniy Maloletka/AP

ウクライナの議員が6日、ツイッター上で主張したところによると、州都ドネツクとマリウポリを結ぶガスのパイプラインがロシア軍に破壊され、75万人の住民が暖房なしで、時に0度を下回る寒さに耐えている。

ロシア軍の攻撃は国内各地で激化している。地方当局によると、北東部にある第2の都市ハリコフではテレビ塔が繰り返し砲撃を受け、放送が途絶えた。

米国防当局の高官が6日、CNNに語ったところによれば、ロシア軍は侵攻開始以来、計600発のミサイルを発射。国境に集結していた戦闘部隊の95%をすでにウクライナ国内に投入した。

キエフでは6日、北西と西の方角で激しい砲撃が報告された。ウクライナ大統領府の顧問は、同市の北西郊外に位置するホストーメリとブチャがロシア軍に制圧されたと述べた。多数の子どもが負傷し、退避できずに地下室へ逃げ込んだ子どもたちも多いという。

ウクライナのゼレンスキー大統領は6日、ロシア軍が南部の港湾都市オデッサを攻撃する準備を進めていると警告した。西部でもヴィーンヌィツャの空港が破壊されたとして、米欧に飛行禁止区域の設定を改めて要請した。

一方、米欧の当局者らの間では、ゼレンスキー政権を西部リビウに移したり、ポーランドに脱出させて亡命政権を擁立したりする構想が議論されているという。

ただし複数の外交当局者によれば、ゼレンスキー氏自身はキエフにとどまる意思が固く、米欧側も本人と直接の話し合いには慎重な姿勢を示している。

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