中国でコロナ感染拡大 症例数、武漢以来最多に
(CNN) 中国で新型コロナウイルスのオミクロン変異株の感染が拡大している。
保健当局によると、13日は中国本土31省区のうち19省区の58都市で市中感染の症例2125例が報告され、1日当たりの症例数は4日連続で1000例を超えた。国家衛生健康委員会(NHC)によれば、3月から始まった今回の流行では、これまでに1万を超す症例が報告されている。
12日に報告された市中感染は3122例に上り、1日あたりの感染数は2020年初めの武漢の流行以来、最も多かった。新規の症例数が3000例を超えたのは初めてだった。
今回の流行では、全症例のうち半数近くが北東部の吉林省で報告されている。
吉林省の省都では504地区でロックダウン(都市封鎖)が行われ、8回の集団検査を実施した。
さらに、北東部の工業都市・長春と、南部の経済都市・深センもロックダウン下にあり、住民2600万人以上が外出を禁止されている。
深センでは12日に66例の陽性が報告され、保健当局は13日、市内の企業や事業所は全て、必要不可欠とみなされた業種や香港への供給を除き、14日~20日まで休業するか、在宅勤務に切り替えると発表した。
当局によると、公共交通機関の運行は停止され、屋内での外食はできなくなり、食品店や薬局を除く店舗などは全て休業する。
深センの住民はロックダウンの間、全員が3回のPCR検査を受ける。住民は必要がなければ深センを離れないよう勧告されており、移動が必要な場合は出発の24時間前までに受けたPCR検査の陰性証明を提示する必要がある。
米アップルに部品を供給している台湾の富士康科技集団(フォックスコン)は、市の規制に従って深センでの操業を停止すると発表した。