米で相次ぐマスク義務解除、ハワイ州も今月末から
(CNN) 米ハワイ州のデービッド・イゲ知事は8日、同州のマスク着用義務を25日に解除すると発表した。米国では各州が相次いでマスク義務の解除に踏み切っている。
イゲ知事はツイッターへの投稿で、症例数や入院数が減少してマスク義務を解除できる段階になったと説明。ただし「もし再び急増することがあれば、必要に応じてマスク指針を再導入する用意がある」とした。
マスク着用義務は25日午後11時59分で終了する。ハワイでは旅行者の安全対策を通じて新型コロナウイルスの感染拡大防止をはかる「セーフ・トラベル」の措置もこの日で終了する。
7日には米自治領プエルトリコも新型コロナ関連のマスク義務や移動制限の解除を発表していた。ハワイとプエルトリコは米国の中でも特に厳格な感染拡大防止対策を講じていた。
米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、米国の新型コロナ症例数や入院数は、ほとんどの地域で2けた台の減少が続いている。
ハワイ州で8日までに報告された症例数は約23万7500例、死者は約1350人で、他州に比べれば少ない。
米疾病対策センター(CDC)の最新の指針では、新型コロナの水準が高い地域では屋内でのマスク着用を続けるよう勧告している。先週の時点でCDCは、低または中程度の水準の地域の住民が全体の90%以上を占めるとしていた。
イゲ知事によると、ハワイ州は医療施設など一部の屋内環境では今後もマスク着用を勧告する。企業などはそれぞれの判断で適切とみなした規制を導入できる。
ハワイ州保健局によると、8日の平均陽性率は2.3%だった。