キエフやチェルニヒウでロシア軍の攻撃継続、早期の事態打開遠のく
米国防総省のカービー報道官も、キエフ付近のロシア軍の動きは「撤退ではなく再配置」の可能性が高く、キエフの受ける脅威は消えていないとの見方を示した。
チェルニヒウ州のチャウス知事は、ロシア軍から夜中砲撃を受け、空爆があったと述べた。チェルニヒウ市のアトロシェンコ市長は、軍事攻撃を減らすとのロシア軍の主張について「ロシアはいつもうそをつくという新たな確認になった」と述べた。
アトロシェンコ氏はロシアの発表以降、攻撃は激しさを増していると指摘。「今日はチェルニヒウ中心部に猛攻撃があり、25人が負傷し病院に収容されている。全員が民間人だ」と述べ、「ロシアが何か発言するとき、それは入念にチェックする必要がある」とも語った。
チャウス氏は、同州ニジンの郊外をロシア軍が攻撃し、民間インフラや図書館、ショッピングモール、多数の住宅を破壊したと述べた。同州では電気や水、暖房、ガスがなく、通信手段も途絶していて遠隔地の村への到達が難しいと言及。ロシア軍の戦車が駐留する村には医薬品や食料品も届けられず、最悪の状況にあると語った。