ウクライナ市民の殺害話すロシア軍無線を傍受、独情報機関が報告 情報筋
(CNN) ドイツ連邦情報局(BND)は6日、同国議会の委員会会合で、ロシア兵がウクライナでの兵士や市民の銃撃について話す無線を傍受したと報告した。会合に詳しい情報筋が明らかにした。
この報告が会合の最重要項目だったという。ロシアは戦争犯罪の発生を否定しているが、この記録はロシア軍のこうした行動様式を暗示している可能性がある。
本件を最初に報じたドイツ誌「デア・シュピーゲル」によると、BNDはウクライナ首都キーウ(キエフ)近郊ブチャでの市民殺害について話すロシアの無線を傍受した。一部の会話は特定の殺害に直接かかわる内容の可能性があるという。
米紙ワシントン・ポストは匿名の当局者の話として、ドイツ情報機関はロシア軍がブチャでの殺害に関与したことを示す衛星画像を持っていると伝えた。ただ、今回の無線はその場所とは関係がないという。
国際社会からはブチャでの惨状に激しい非難が巻き起こり、ロシア軍によるウクライナでの市民無差別殺人への関与を指摘する証拠は増え続けている。