ウクライナの動物「受難」、ライオン救出と退避先で鶏の早い朝鳴き
今月4日には動物たちを輸送車に乗せている際に再度の砲撃があった。同園の所有者によると、この砲撃でボランティア活動に従事していた15歳の少年が殺害された。両親の食料確保を助けながら、動物の退避作業も支援していた少年だったという。
同園の関係者が戦闘に巻き込まれて死亡したのは6人目となった。
一方、ウクライナとの国境に近いポーランドのプシェミシル町の避難施設には飼い主の夫妻と共に雄鶏の1羽も逃げ込み、朝の到来を告げる鳴き声を発する一幕があった。
ただ、時差にまだ慣れていないのか、通常は朝4時のはずだったが避難施設では現地時間の朝3時に響きわたることとなった。
名前がないこの雄鶏は1000人以上を収容する施設に到着後、即座に環境になじみ廊下をうろつくなどの行動を見せた。しかし、これら避難者が翌朝に絶え間ない鳴き声に眠りを破られたのは朝3時きっかりだったという。
施設で働くボランティアはCNNの取材に、この騒音の出所を探し、米英出身などのほかの同僚に尋ねながら発生源を突き止めたとした。
飼い主の夫婦は爆撃を受ける苦境を一緒に生き延びただけに置き去りに出来なかったとの思いを打ち明けたという。夫婦は入所の翌日に施設を離れたが、この雄鶏の写真はツイッター上に流れ、150万件以上の閲覧を集める話題となった。